地方の会計事務所から東京への上京転職
地方都市(地方県庁所在地)の中規模会計事務所で5年間働いた後、東京の税理士法人に転職しました。「上京転職」のリアルな体験——メリット・デメリット・準備すべきことを正直に書きます。
地方から東京を選んだ理由
地方での会計事務所の仕事に不満はありませんでした。ただ、大きな案件(M&A、国際税務等)に関わる機会が全くないことへの物足りなさが、東京への転職を考えるきっかけになりました。地方では大型案件は東京の法人が担当し、地方事務所は関与できないという現実があります。
「税理士としての専門性を深めるなら東京」という判断で転職活動を開始しました。
転職活動の課題:東京の面接に地方から参加する苦労
上京転職の最大の壁は「面接のために東京に行く交通費・時間コスト」でした。1社の面接のために地方から東京に往復すると、交通費は3万〜5万円、1日の時間が消えます。複数社の面接を並行させると莫大なコストになります。
対策として行ったことは以下の通りです。
- 1次面接はオンライン(Zoom)での実施を全社にお願いする
- 2次面接以降(上京が必要な場合)は、複数社の面接を同じ日程に集中させる
- 東京出張のついでに面接を入れる(前職でたまに東京出張があった)
上京後の生活:思ったより大変だったこと
- 住居費が地方の3倍(地方では家賃4.5万円→東京では13万円)
- 通勤電車の混雑に慣れるまで2〜3ヶ月かかった
- 生活コストが全体的に上がり、年収が上がっても可処分所得はそれほど変わらなかった
- 地元の人脈・コミュニティがゼロになり、孤独感を感じた時期があった
上京転職で得たもの
- 大型案件(上場企業の税務、M&A税務DD)への参加経験
- 業界のハブ(東京)での人脈構築
- 年収が地方比で200万円アップ(ただし生活コストで100万円程度相殺)
- 「税理士のキャリアの幅」の認識が大きく広がった
上京転職を考えている方へのアドバイス
上京転職は「年収アップ」よりも「経験とキャリアのアップ」を目的として考えることをお勧めします。生活コストの増加を考えると、年収増加の実質的な価値は思ったより小さい。しかし「大型案件・専門性・人脈」という面での東京での価値は本物です。3〜5年東京で経験を積んでから地方に戻る「一時的な上京」という選択も、考える価値があります。
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