資格・スキルアップ

英語ができる税理士の市場価値|年収・キャリアパスが劇的に変わる理由

英語力のある税理士がどれほど市場価値が高いか、求められる英語レベル、活躍できるフィールドを解説します。

税理士業界において、英語力は年収とキャリアの選択肢を劇的に変える最強のスキルです。「税理士に英語は不要」という時代はすでに終わっており、英語ができる税理士とそうでない税理士では、5年後、10年後のキャリアに天と地ほどの差が生まれます。

この記事では、英語力のある税理士の市場価値、求められるレベル、活躍できるフィールド、おすすめの学習法を具体的に解説します。

英語ができる税理士の年収データ

英語力の有無による年収の差は、キャリアが進むほど広がります。

キャリアステージ

英語力なし

TOEIC 700〜800

TOEIC 800〜900+

スタッフ(1〜3年)

350万〜450万円

400万〜500万円

450万〜600万円

シニア(3〜7年)

450万〜650万円

550万〜750万円

650万〜900万円

マネージャー(7年〜)

650万〜900万円

800万〜1,100万円

1,000万〜1,500万円

マネージャーレベルでは、英語力の有無で年収差が300万〜600万円に達することも珍しくありません。これは生涯年収に換算すると数千万円の差になります。

英語力が求められる具体的な場面

1. 国際税務案件の対応

移転価格、PE(恒久的施設)課税、租税条約の適用判断など、国際税務案件は英語なしでは対応不可能です。海外子会社との資料のやり取り、現地アドバイザーとの協議、本国への税務レポーティングなど、すべて英語で行われます。

2. 外資系クライアントへのアドバイザリー

日本に進出している外資系企業の多くは、税務アドバイザーに英語でのコミュニケーション能力を求めます。クライアントのCFOやTax Directorとの英語での打ち合わせは日常茶飯事です。

3. Big4のグローバルプロジェクト

Big4税理士法人のグローバル案件(クロスボーダーM&A、グローバル・リストラクチャリングなど)では、複数国のチームと英語で協働します。これらのプロジェクトに参加できるかどうかは、キャリアの幅を大きく左右します。

4. OECDガイドライン・海外税制の調査

最新の国際税務動向はすべて英語で発信されます。OECD/G20 BEPSプロジェクト、グローバル・ミニマム課税(Pillar 2)など、英語で一次情報にアクセスできるかどうかは専門家としての質に直結します。

求められる英語レベルの目安

レベル

TOEIC目安

できること

開けるキャリア

基礎レベル

600〜700

英語メールの読み書き、簡単な資料の理解

国際税務チームのサポート業務

実務レベル

700〜800

英語での会議参加、文書作成

Big4の国際税務チーム、外資系アドバイザリー

上級レベル

800〜900+

英語でのプレゼン、交渉、技術的な議論

移転価格、外資系Tax Manager、海外駐在

税理士として英語を活かしたいなら、まずはTOEIC 800点を目標にしてください。700点台でもチャンスはありますが、800点を超えると求人の選択肢が一気に広がります。

英語ができる税理士が活躍するフィールド

Big4の国際税務部門

デロイト トーマツ、PwC、EY、KPMGの各法人にある国際税務チームは、英語力のある税理士を常に求めています。Big4の国際税務は税理士業界で最も年収が高い領域の一つです。Big4の詳細比較はBig4税理士法人の徹底比較を参照してください。

外資系企業のインハウス税務

外資系企業の日本法人でTax ManagerやTax Directorとして活躍する道です。年収は800万〜1,500万円と高く、WLBもBig4より良い傾向があります。事業会社への転職については事業会社への転職ガイドで詳しく解説しています。

移転価格専門ファーム

移転価格税制の分野は英語力が必須であり、この分野の専門家は年収1,000万円超が珍しくありません。詳しくは移転価格税制のキャリアをご覧ください。

Big4のグローバルモビリティ(海外駐在)

Big4にはメンバーファーム間の異動制度があり、海外事務所で2〜3年間勤務することが可能です。英語力がある税理士は、このプログラムへの参加機会が得られます。

忙しい税理士のための英語学習法

税理士は日常業務が忙しく、英語学習の時間を捻出するのが難しいのが現実です。効率的な学習法を紹介します。

1. 税務英語から始める

一般的な英語学習ではなく、税務に関連する英語から始めると、実務に直結するため効率的です。「International Tax Review」の記事や、OECDの報告書を読むことで、税務英語と最新動向を同時に学べます。

2. オンライン英会話を週2〜3回

通勤時間や昼休みを活用して、1回25分のオンライン英会話を週2〜3回行うだけでも、半年〜1年でスピーキング力が大きく向上します。ビジネス英語に対応した講師を選ぶのがポイントです。

3. TOEIC対策は集中的に

TOEICのスコアは転職時の「入場券」として重要です。2〜3ヶ月集中して対策し、目標スコアを取得してしまうのが効率的です。公式問題集を繰り返し解くだけでも800点は十分に到達可能です。

4. USCPAの学習を兼ねる

USCPAの学習教材は英語で書かれているため、USCPA取得と英語力向上を同時に実現できます。税理士×USCPAのダブルライセンスの価値については税理士×USCPAのダブルライセンスで詳しく解説しています。

まとめ

英語力は、税理士としてのキャリアに「掛け算の効果」をもたらします。税理士×英語力で、年収もキャリアの選択肢も劇的に変わります。TOEIC 800点を目標に、まずは一歩を踏み出してみてください。

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Suger税理士

税理士資格保有。会計事務所・税理士法人での実務経験を活かし、会計業界のキャリア・転職に関するリアルな情報を発信しています。

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